東アジア討論室

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著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/17 (Tue) 13:43:11

管理人さま、数日で削除しますのでご容赦下さい。

『邪馬台国・うきは市説』
     考察
 うきは市の古代史

松下愛・福島雅彦・大矢野栄次 著

定価(本体1,400+税)
2023年9月30日  初版発行
発行所=株式会社五弦舎 

※「畿内説」を完膚なきまでに叩きのめしています。
ご購読賜ります様にお願い申し上げます。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2024/04/01 (Mon) 16:51:32

昨日の阪大福永先生のご講演も
バリバリの畿内説でした。
NHKの報道にも福永先生は出てましたね。

白石太一朗先生が佐倉の歴博時代、色々
お会いする機会がありました。
卑弥呼は唐古・鍵出身、箸墓は卑弥呼の墓、
狗奴国は東海、畿内は早くから倭国の中心
などなど。但し畿内勢力は寄り合い集団で、
各豪族は九州勢力と結ぶことで、畿内での発言力
を確保しようとしていたと話されていました。

阪大福永先生は白石先生の後継者ではないかと
思った次第ですが、九州勢力と畿内勢力の関係
はあまり話されなかった。

念のためですが、
白石先生も福永先生も大変真面目な方です。

Re: 著書紹介(宣伝) - 福島雅彦

2024/04/01 (Mon) 15:14:35

石見介さん、ご賛同 ? 賜り、多謝 謝々!

※「九州説」へのご賛同ではなく、番組への違和感と受け取りました。

・NHKへの噛みつき(抗議)に弾みが付きます。

Re: 著書紹介(宣伝) 石見介

2024/04/01 (Mon) 00:13:57

 邪馬台国位置論では、近畿説の私ですが、あの内容では、九州説の方からのご不満が、噴出というか、爆発するだろうな、と感じていました。

 しかし、考古学者で、今でも、三角縁神獣鏡を、中国鏡と強弁する人がいるとは、驚きです。
 勿論、特に紀年銘鏡などの国産鏡の「原型」(鋳型製造の)もしくは模範になった「原型鏡」の舶載の可能性は、十分にあり得ますが、数百面以上、出土している三角縁神獣鏡全部,あるいは大部分が、中国産(含楽浪郡、帯方郡)であることなど、遺物の残存率を考えると、あり得ない話です。
 古墳時代の邪馬台国後継勢力間の副葬品で、或いは葬礼の儀式に使用されたかもしれませんが、大和王権が、邪馬台国の後継勢力である証明にはなるでしょう。

 文献的には、福島さんご指摘のように、人前に現れない祭祀王卑弥呼が、共立した諸国の王たちと、会議を開くことなど、あり得ないでしょう。
 他にも、近畿説の立場から見ても、妙な解釈がありました。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2024/03/31 (Sun) 19:28:08

私もNHKにかみついたいです!!!

Re: 著書紹介(宣伝) - 福島雅彦

2024/03/31 (Sun) 15:39:16

・3/17(日)NHKスペシャル 古代史ミステリー 第1集 邪馬台国の謎に迫る
・3/24(日)NHKスペシャル 古代史ミステリー 第2集 邪馬台国の謎に迫る

※天下のNHKが二週連続で茶番劇を放映!
大学生が古代史のリポート作成の為に図書館に行く設定。応対の館長と女性書肆が其々「倭王」と「卑彌呼」役に扮してストーリーが展開する。

・【総体的に「邪馬臺國」畿内説に基づいた構成に成っている】

※第一集では…。
*「邪馬臺國」の行程を誤読の「南」の太平洋上に持っていき、「東」に読み替えたら畿内に到るとする誘導を感じる。

*『三国志(魏志倭人伝)』の「邪馬壹國」の表記の儘「やまたいこく」と読んで恬として恥じない。

*「卑彌呼」は見た者少なし、とあり男弟が給仕をし、訪れる人の言辞を伝える、とあるのに、「諸国の王を集めて会議を仕切る」とは噴飯物である。

*「卑彌呼」を固有名詞(人名)扱いである。
・『後漢書』に登場の「卑彌呼」は「年已長大」とある。『三国志(魏志倭人伝)』の「卑彌呼」が同一人扱いである。何代目かの「卑彌呼」職に「壹與」が即位している。漢籍に「倭國」のトップの個人名が登場するのは「壹與」が初出。其れは「塞曹掾史張政」が後見して即位したから俗名が知られた為である。


※第二集では…。
*「鉄」は大陸から輸入した、としている。
・『後漢書』にも『三国志(魏志倭人伝)』にも半島の「倭地」で「國出鐵韓濊倭皆從取之」とある。
・倭王「帥升」= “shuai-sheng”=“쇠상”(soe-sang)=鉄上=製鉄王=「素盞嗚尊」の音写。
・「素盞嗚尊」が「高天原」を追放になり半島倭地の曽尸茂梨の処へ行く。
・曽尸茂梨“쇠씨-머리”(soe-ssi-mori)=倭人製鉄の頭(かしら=おさ)。

※別トピを興すか、此処に掲載するか逡巡しなが論を纏めようとして居たら、談話室で当世奇妙さんに先を越されたので、尻切れトンボの儘、此処に…。

・この手の番組には、NHKに噛みつくことにしている。何時も梨の礫だが…。
・NHKは永遠のロマン、ミステリー、謎のままにしておきたい作為が感じられる。

Re: 著書紹介(宣伝) - 福島雅彦

2024/03/02 (Sat) 22:03:53

『古事記』と『日本書紀』の怪(3)

※『古事記』の序の中に既に「万世一系」ではなかったことを忍ばせている。

・「諸家に齎る帝記・旧辞の中に正実に違いがある…」とは、有力豪族の各家に帝記が伝わっている、と言っている。即ち、世襲ではなく輪番互選で大王職に即位した記録が存在していた、と。これ等の帝記は焚書の憂き目に遭った、かと。歴代の「卑彌呼」も互選で即位しているから『記・紀』には記載できなかった。
 又、「高天原」を天上界に隠蔽、朝鮮半島由来と水縄連山(耳納山地)が故地であることも隠した。太安万侶は後世の賢者が看破できる様に伏線を敷いている。鍵は「天」を「あま」としたことである。

・『古事記』冒頭の註に「天」は「あま」と読めとあるが、理由を述べていない。私が地上のことに引き戻した。「天(あま・あめ)」の筑後弁訛が「山(やま)」である。この山は「邪馬・邪靡」に通じて漢籍の「邪馬臺國」「邪馬壹國」「邪靡堆」に繋がる、と「稗田阿礼」が解説したのではないか、と疑う。
「川」が「かわ」なのは=“갔다-왔다”(ka-tta-wa-tta)「行ったり来たり」する所、の意(7頁)。これの倒置形「若(わか)」=“왔다-갔다”(wa-tta-ka-tta)も同義「来たり行ったり」である。太安万侶は此処にも伏線を敷いている。

・初代「神武天皇」諡号「若御毛沼命」の「若」も半島と来たり行ったりの意。

・別の諡号「神倭伊波毘古命」の「神=韓」の当て字=「駕洛國」「狗邪韓國」の倭の故地の意。「倭(やまと)」=「天(あま)ン処(と)」の意。

神話の創生期を古く見せる様命じられたが、態と見破られる表現にしている。
「伊奘諾尊」は「大伽耶國」建国王の「伊珍阿岐王」と同一人である、と勘づく様な命名である。

・神武天皇の父親「鵜草葺不合命」とは、「大伽耶國」と伽耶諸国の統合に失敗した事を暗喩している。
「大伽耶」の筑後弁発音は「大(う)伽耶(茅=草=かや)」である。
「鵜葺(うが)草(や)葺不合(ふきあえずの)命(みこと)」=「大伽耶(うがや)不統合(ふとうごうの)命(みこと)」で、半島倭人(伽耶諸国)の統合に失敗した、の意。  つづく

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2024/01/28 (Sun) 12:11:15

『古事記』と『日本書紀』の怪(2)
福島雅彦の理系頭脳に拠る仮説(信憑性のある推理)
天武天皇や藤原不比等から『古事記』の編纂を命じられた太安万侶はその条件に反発した、と思われる。
その条件は、…
①天孫降臨の「高天原」の隠蔽(地上の九州故地を隠蔽)
②朝鮮半島由来の隠蔽
③天武天皇即位の正当性(神代からの万世一系)
④不都合事項の不記載
反骨精神から太安万侶は後世の賢人が真相に辿り着ける様に伏線を忍ばせた。
福島雅彦が其れに応えた。①~④の伏線の鍵を解くのに成功した。
 古今の研究者の『記・紀』解釈は、何が書かれているかだけである。隠蔽があるとか不都合な事項の不記載には触れていない。
 舎人の「稗田阿礼」が暗唱したものを太安万侶が書き起こした事に成っているが、あの膨大な全三巻を一人で暗唱していたとは信じがたい。「稗田阿礼」は「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」(筑後弁)の解説をしただけと思う。

つづく

Re: 著書紹介(宣伝) - 福島雅彦

2024/01/21 (Sun) 11:48:09

『古事記』と『日本書紀』の怪(1)
これらは『記・紀』と並び称され、どちらも我が国最古の歴史書とされるが…。
『古事記』の成立は、その「序」に編纂者の太安万侶が記述しているだけで、同時代の古文書にその存在が記されていない。天武天皇の勅命により編纂が始まるとするが、勅命発布の記録もない。
『日本書紀』はその成立が古事記に遅れる事八年の720年。翌721年から数度にわたって、宮中で勉強会が開催された記録がある。『続日本紀』にその存在が記されている。
 『記・紀』の原本は失われていて存在しない。どちらも写本が存在するのみである。
・『古事記』の写本は真福寺の僧・恵瓊が書写したとするものが最古とか。
・本居宣長の『古事記伝』は此の写本を校正したもの、とか。

つづく

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/12/27 (Wed) 17:14:56

※久留米地名研究会12月例会(毎月第四日曜日)で、
『究極の「邪馬台(臺)國」』とのタイトルで登壇。
先月の例会に出席した折に、急遽講師依頼を請けた。

*予定していた会員の方が急逝した、との事。

・『邪馬台国・うきは市説』をベースに講演時間に合わせてレジメを作成。

・購読依頼に応えて購入された方には申し訳なかったが、時間の都合で短縮版になっているのでご容赦願った。

*何時もの例会の講演より拍手が大きかった。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/12/03 (Sun) 11:45:18

当世奇妙さん、再再度のご教示とご激励を賜り多謝 謝々!

>頑張ってください。
考古学やDNAの研究成果を採用することは他説引用
ではないと思ますが。

※件の著作の主眼は「邪馬臺國」に在りますので、先行論文全否定の愚説には引用が無いのが実情です。

*当世奇妙さんのお好きな四行書きにしてみます。

・漢籍に音写の「倭語」は「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」でしか解読不能。

・上記から「邪馬臺國」も「邪馬壹國」も、大倭王と「卑彌呼」の居所説明文言の一部であり国名ではナイ!

・それらの居所は「高天原」(うきは市)でない訳がナイ!

・『記・紀』はそれらの隠蔽と畿内皇統の万世一系
を謳い挙げる為の物である。

です。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2023/12/02 (Sat) 19:32:43

頑張ってください。
考古学やDNAの研究成果を採用することは他説引用
ではないと思ますが。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/12/02 (Sat) 12:33:36

当世奇妙さん、貴重なご教示を賜り多謝 謝々!

※成るべく、他説の引用で自説を補強する事を避けようとしています。

*[虎の威を借る]、のを避けて独創性(オリジナル)を唱えたいとの思いです。

・コペルニクスの地動説と対等位の独創説と自負しています!

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2023/12/02 (Sat) 08:36:54

「※最近の遺伝子関係(ゲノム)の研究成果はそれの立証に近付いていると愚考しています」
福島さん その通りです。
韓国釜山近郊の6000年前の遺跡から出土した人骨からは縄文系のゲノムが強く検出されています。半島南部では他にも同様なDNA結果が出ています。
日本の縄文時代に、朝鮮半島南部にも日本の縄文人に近い人が住んでいたことは確実ですね。

*考古学思考は全てが仮定でしかあり得ないのではないでしょうか?
そうです。科学が進歩して、新しいDNA分析手法が出れば、異なる結果が出るかもしれません。土器や遺跡の判定も考古学者によって異なることがあります。絶対の真実は永久に分かりません。

福島説に、縄文時代の半島南部DNA、高田説なども追加すればかなり迫力ある説になると思いますが!
今の福島説だと「可能性のある説の一つ」と言う段階と言われると思います。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/12/01 (Fri) 21:54:44

当世奇妙さん、再度のご下問を賜り多謝 謝々!

>A「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」
は良く承知しています。
しかし、上記と
B「朝鮮半島には古来から遍く「倭人」が居た」
は即イコールにはならないのでは?
可能性のある考えの一つにはなるとは思ますが。

Bが確実ならばAは理解できます。

BをDNAや考古など、科学的に証明するものは
ありませんか?

※最近の遺伝子関係(ゲノム)の研究成果はそれの立証に近付いていると愚考しています。

*考古学思考は全てが仮定でしかあり得ないのではないでしょうか?

・土器編年、古墳時代の区分は根拠不明、大古墳の被葬者は不明etc

・愚説の「倭語」対「朝鮮語」の語句の数多の対比は考古学の曖昧よりも信憑性がある、と自負する所です。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2023/12/01 (Fri) 19:54:33

A「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」
は良く承知しています。
しかし、上記と
B「朝鮮半島には古来から遍く「倭人」が居た」
は即イコールにはならないのでは?
可能性のある考えの一つにはなるとは思ますが。

Bが確実ならばAは理解できます。

BをDNAや考古など、科学的に証明するものは
ありませんか?

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/12/01 (Fri) 17:55:00

当世奇妙さん、ご下問賜り多謝 謝々!

>>・愚説は、朝鮮半島には古来から遍く「倭人」が居た、としています。

>そうでしたか。
高田さんの論説は考古学にもとづいたものです。
福島さんの自説の根拠は何でしたか?
以前聞いたかもしれませんが、もう一度教えて頂けませんか。

※予てから縷々述べていますが、当世奇妙さんお得意の斜め読みで読み飛ばされているのでは? あるいは、お送りしたレジメや著作はゴミ箱直行?

*「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」に尽きます。

・朝鮮固有語とされる語彙と語幹を同じくする「倭語」の語彙を累々と羅列しています。

・「倭数詞」の解説の中にも…。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/12/01 (Fri) 17:47:18

P君さん、私の拙い「朝鮮語」をご評価賜り多謝 謝々!
折角ご下問頂きましたが、その内容に就いては未着手で、自論を持っていません。
大変興味ある事項なので、これから研究対象として取り組みたく存じます。
ご期待に応えられず申し訳ありません。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2023/11/30 (Thu) 19:57:46

・愚説は、朝鮮半島には古来から遍く「倭人」が居た、としています。

そうでしたか。
高田さんの論説は考古学にもとづいたものです。
福島さんの自説の根拠は何でしたか?
以前聞いたかもしれませんが、もう一度教えて頂けませんか。

Re: 著書紹介(宣伝) - p君

2023/11/29 (Wed) 19:05:19

福島さんこんばんは。

韓国語にも九州弁にもお詳しい福島さんにお聞きしたいことがあります。
昔、今から20年くらい前ですが、ネットで新羅の官職名を九州弁で説いている人がいまして、
大変面白かったのに保存し忘れてしまいました。

※新羅の官職名は画像です、お分かりいただけますでしょうか。
見辛らかったらwikiの「新羅」に官職が載っています。

たとえば五頭品 選干 11「奈麻 なま」なんて、そのまま日本語ではないかと思ったりします。
あと最上位の真骨の
1伊伐飡 いばつさん
2伊尺飡 いしゃくさん

この「さん」ってもしかして日本語の〇〇さんだったり(笑)

三国史記でも、日本の古事記でも、新羅は建国に倭人が深く関わっているようですし、
8世紀の35代景徳王の時代に、戎語なので意味が分からないという理由で、
地名や官職名を中国風に変える大改革をしているようで、
この戎語とは日本語ではないかと、もしそうならこの新羅の官職名も日本語で、あるいは九州弁で解けるのではないかと思ってます。
もしご存知でしたら、ご教示ください、よろしくお願いします。

Re: 言語論 福島雅彦

2023/11/28 (Tue) 22:01:09

当世奇妙さん、情報を賜り多謝 謝々!

ご紹介の書籍は読んでいません、が…

>北九州と朝鮮半島との交流は古くからあり、九州人が朝鮮半島にいついていたり、朝鮮半島の人が北九州にを往復していた様子が詳しく解説されています。九州方言と朝鮮半島の古い言葉はかなり交流あったと思われますね。

※愚説とは異なります。

・愚説は、朝鮮半島には古来から遍く「倭人」が居た、としています。

・半島との交流ではなく、半島倭人が列島に渡来したのであってその話者の「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」が今の日本語の元ではないか、とするものです。

言語論 当世奇妙

2023/11/28 (Tue) 20:08:55

福島さん
『「異形」の古墳』高田貫太 角川選書2019
読みましたか。最近読み返したら、北九州と朝鮮半島との交流は古くからあり、九州人が朝鮮半島にいついていたり、朝鮮半島の人が北九州にを往復していた様子が詳しく解説されています。九州方言と朝鮮半島の古い言葉はかなり交流あったと思われますね。

Re: 著書紹介(宣伝) 石見介

2023/11/25 (Sat) 23:34:34

 福島雅彦さん

 情報提供として、徐廷範『日本語の起源をさかのぼるーウラル・アルタイ語の海へ』(徳間書店)収載の、日本語「神」に対応する韓国語巫覡語を、紹介します。
 おそらく、福島さんの辞書にも、収載されているのではないかと思います。
 この本は、韓国語も、ローマ字、仮名表記なので、ハングルの読めない私には、助かりました。

 日本語 カミ(kami、神)
 
  カム(kam、予言者、魔術師、医師<トルコ>
 カアム(kaam、神、<チュルク>
 カムイ(kamui、神,<アイヌ>
 カムル(kamul、邪霊、<韓・巫>
 カマン(kamang、神霊,<韓・巫>
 尚、「ng」と表記しましたが、英語の進行形ーingの発音記号が、原文です。他に、子音の仮名表記には、仮名の文字サイズを小さくしていますが、私のPCでは出来ないので、開音節同様、同じサイズで表記しています。

 この徐廷範氏の提示が、正しいとすれば、現代韓国語の「神」を意味する語彙「sin」は、漢語の「神」をそのまま、借用した語彙が、本来の、日韓共通の語彙から、漢語に置き換わり、巫覡語にのみ、本来の基礎語彙が、残存した、と考えられます。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/11/20 (Mon) 21:54:28

米田さん、コメントを賜り多謝 謝々!

※米田さんも御多分に漏れず文脈無視とお見受けいたします。

*「歴韓國乍南乍東」は陸行に転じた表現です。

・一々上陸した、と記述すれば幼稚園児の絵日記
と同じレベルの駄文になります。

・『梁書』=「乍東乍南」としています。

※西岸南下航路が物理的にも無理だと縷々説明していますが、ご納得が得られないで残念です。

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/11/20 (Mon) 13:50:31

.
<2.『三国志「魏志倭人伝」』の記述から・・・>
「從郡至倭循海岸水行歷韓國乍南乍東到其北岸狗邪韓國七千餘里」とは

(福島さんの結論)
:即ち、古代船では朝鮮半島西岸南下航路はあり得ない、と
:断ずることができる。

*****
「魏志倭人伝」(ウィキペディアより)
:從郡至倭、循海岸水行、歷韓國、乍南乍東、到其北岸狗邪韓國、
:七千餘里。

(日本語訳)
:郡(帯方郡)から倭に到達するには、海岸に従って水行し、
:韓国(馬韓)を経て、あるいは南へ、あるいは東へ進み、その
:(=倭国の)北岸の狗邪韓国(くやかんこく。伽耶・加羅・金海)に
:到達する。(帯方郡から隔たること)七千余里。

*****

※:「福島さんの結論」は、正しいか、それとも、間違っているか。

※:おそらくですが、半分正しく・半分間違っているのだと思います。
_:帯方郡から狗邪韓国への海上交通(海路)を考えてみます。

※:この海路を倭人が自分たちの作った船で、独自に航海するのは、
_:(私も)無理だろうと思います。
_:海域(ルート)には、それぞれ、「海の支配権(通行権)」が
_:存在します。一つ目は、船の大きさ。二つ目は、水先案内人。
_:つまり、この区間のルートは、中国の交易船とか、郡の官船に
_:便乗するしかないと思います。
_:倭人の船は、九州と狗邪韓国の間は、行き来が出来たと思います。

※:話は、ズレますが、出雲から半島東部へのルートは、倭人の船でも
_:往来が出来たと思います。

※:ということで、なぜ、狗邪韓国へ寄り道をしたのか、の答えは、
_:帯方郡と狗邪韓国の間を結ぶ海のルートが出来ていたから。
_:そのルートは、中国の商船、(&・OR)郡の官船が押さえていた。
_:「福島さんの結論」とは、違うことを考えてみました。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/11/19 (Sun) 11:45:19

※11頁~12頁の転載です。

第2章 邪馬台国は高天原 (1)

はじめに
 なぜ「邪馬臺國」の所在地が長きに亘って謎であり続けるのか?
古今の先哲らの着想・着眼が間違っているからである、と断定せざるを得ない。
頭脳明晰な筈の文系の人々が陥っている盲点が三点ある。その一は、中国正史に記載の「倭語」音写(当て字)漢字を時の日本語の発音で読んだ事である。その二は、漢文が読めているとの過剰な自負にある。文字面に書いてあるとか書いてないとかが論点になっている。行間と文脈で直接文言に拠らない言い回しが読み取れていない。その三は、『古事記』『日本書紀』の解読について、文面解読に終始している点である。中国正史と違って、時の為政者の発起であれば、不都合な点は隠蔽、他人の好事は剽窃し、捏造はしたい放題である点を見極めていない。
又、『記・紀』編纂の目的が畿内皇統の万世一系を謳い挙げる事にある、と看破。
 私は古代史の問題を解明するために生まれてきた様な生い立ちを持っている。植民地時代の台湾で生まれ、終戦で父の故郷の旧・「浮羽郡」に引き揚げてきた。即、小学一年生で一クラス五十名の二クラス。級友たちは全員が幼なじみ、筑後弁でワイワイガヤガヤ。その中に在って、標準語しか知らない私には一言半句も通じない。当然ながら級友からは無視、上級生からは壮絶なイジメに。筑後弁とのバイリンガルになるのは命懸けであった。長じて、中学生のころ鉱石ラジオの組み立てセットを組み立てた。周波数を探っていて最初に聞こえたのは外国語。後に釜山放送局の「朝鮮語」と知ったが、命懸けで習得した「筑後弁」に何処となくイントネーションが似ていた。
更に長じて、福岡県立浮羽工業高等学校の建築科を優秀な成績で卒業。建築工事畑に就職。バリバリの理系。イザナギ景気、岩戸景気、神武景気、先のオリンピック景気と業界は請けに入り残業・徹夜の連続。盆と正月以外に休み無し。そんな中に在って、幾度かの「邪馬台国」ブーム。頭が枕に着いている時だけが自分の身体という中に在って、「邪馬台国」の著書を片端から寸暇を裂いて、本屋での立ち読み。前書き・後書き・目次の斜め読み。購入した本は枕代わり。そしてどの著作も私を納得させてはくれなかった。考古学の著書は全て仮定である、と看破。文献派の著作は、「倭語」の読みが問題ではないか、と気づいた。病膏肓に到り、自分が上梓するしかない、と決意。この「倭語」に「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」と命名。方言とは「筑後弁」である。『後漢書』で倭の使者の出発地は「倭國の極南界也」と述べている。『三国志(魏志倭人伝)』では女王「卑彌呼」は南を狗奴國に接する「邪馬壹國」に居る、と。故に倭人の使者の弁は「筑後弁」。朝鮮半島の通訳と「訳を重ねて朝貢」とは、「倭語」が通じるとも取れる。これは、何処にも直接文言では書かれていない。行間と文脈からしか読み取れない。理系の「直観と閃きと屁理屈」の産物である。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/11/10 (Fri) 14:39:08

アマゾンNET通販でも、ご購入いただけます。
宜しくお願い致します。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/27 (Fri) 21:03:20

石見介さん、貴重な情報と「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」礼賛 ? 賜り多謝 謝々!

*松下 愛 さんの記事は次の第二章以下の導入を兼ねており、時代が飛んでいるのは簡潔性重視からか、と推察します。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/27 (Fri) 20:49:52

米田さん、コメントを賜り多謝 謝々!

先に、本の表紙と目次を掲載賜り有難うございます。
御礼申し上げるのが遅くなり済みませんでした。

漸く、拙著を熟読して下さる方が現れたと感動しています。

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/26 (Thu) 23:56:46

.
誤字の件(P-9)
(誤)一向
(正)一行

土曜日の講演会の題目は、「縄文時代末期の東西交渉」です。
「遠賀川式土器」が、私にとっては、注目点になりそうです。

そして、「神武東征」でも、遠賀川(岡水門)が出て来ます。
何か引っかかるものを感じています。

「天孫降臨の場所」については、複数の場所は、
それぞれ正しいのだろうと、(今のところは)考えています。
この辺りは、今まで深く考えてこなかったので、
思案中です。

Re: 著書紹介(宣伝) 石見介

2023/10/26 (Thu) 14:26:31

 福島雅彦さん

 御教示、有難うございました。
 [pata、bata」が、現代語形である事が、確認出来、中期朝鮮語形には、語末子音が存在し、それ以前の古形は、不明という確認ができ、これで、上代日本語「wata」は、韓国朝鮮語からの借用語ではないか?という、私のトンデモ説が、何とか使えそうです。

 御礼というか、ネット・サーフィン中に拾った情報を、お伝えします。どこで拾ったか、記憶にないので、リンク先を明示できませんが、お許し願います。
 それは、言語学者A・Vovinの学説についてです。
 彼は、元来、日韓両国語同源論者で、長田俊樹氏と共に、科研費のプロジェクト「日本語系統論の現在」の共同座長‽責任者も、勤めていました。

 私は、彼が、日韓両国語同源論の証明の障害として、韓国語の古い時代の語彙等の再構がなされておらず、日琉語族の上代日本語との、比較が困難な事にある、と指摘していたのは、知っていました。
 ところが、ネット情報では、彼は、韓国語は本来、日琉語族に属する言語であり、その後、朝鮮語族である「扶余系諸語」の南下で、朝鮮語族化した、という説に,なったようです。
 将に、古代倭語が、日韓両国語に残っている、という事になり、筑後弁と韓国語で、同様の現象の存在を説く、福島説に、類似しています。

 尚、ご恵贈戴いた本の第一書は、読破しましたが、この章の著者の松下愛氏の、歴史の順序の議論には、范曄『後漢書』倭伝の,二回の後漢との交渉の記事について、全く言及されておらず、前3世紀の徐福から、一気に、3世紀中葉の卑弥呼に話が飛び、古代史を少しでもかじったものには、通用しない水準だと思われます。
 他に、第2・3章の著者の紹介で、福島「正」彦と、誤植されていました。

 

Re: 著書紹介(宣伝) - 当世奇妙

2023/10/25 (Wed) 10:47:54

本受領しました。ありがとうございます。3人の執筆バライテーあり良いですね。お礼まで

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/24 (Tue) 13:06:21

石見介さん、ご下問賜り多謝 謝々! 

> 直接、このスレとは無関係な話題ですが、韓国朝鮮語にお詳しい福島さんに、ご教示戴きたい事があります。
 それは、「海」を意味する韓国語で、上代日本語の「わた」に対応し、しばしば同源や借用が説かれる[pata」という言葉について、この語形が、現代韓国語なのか、それとも、もう少し時代が旧いのか、或いは、実際には,pataではなく、patarのような語形なのか?という事です。

※浅学を顧みずお応えいたします。

*現代朝鮮語の「海」=“바다”(ba-da)『民衆書林・韓日辞典』です。

・語頭は清音化しますが、語中では濁音化するので、濁音表示になっています。

・古い「朝鮮語」は漢字借音表記しか残っていないとか、ですのでハングル表記が訛りの範囲であっても原形を留めていると観ます。

・愚説で「戸畑」=“또-바다”(ddo-bada)=「又・海」としています。半島から渡海して上陸し内陸へ向かったら「又・海」が在った➡「洞海湾」。

・「洞海湾」=“또-海湾”=「又海湾」の意で何れも「古代倭語(方言と朝鮮語に片鱗を留める)」である、としています。

∴「畑」=「海」=“바-다”(ba-da)=「わた」たり得ると愚考いたします。

※余談ですが…。七福神は渡海して日本に来ていますが、元・八福神だったが、一人は海難に合って欠けたのではないか、と何処かで聴いた様な気がします。此れは、確か八幡神の事か?と。

※ご下問の応えになり得たか、と案じつつ…。

Re: 著書紹介(宣伝) 石見介

2023/10/23 (Mon) 22:56:13

 福島雅彦さん

 本日、ご著書が届きました。
 ご恵贈有難うございます。
 視力低下が進行し、読むのは遅れますが、幸い、ルーペで、何とか拡大して、読めそうな文字サイズですので、読了後に、コメントさせていただくことになるかと思います。

 ご承知のように、私は、邪馬台国位置論では、近畿説で、九州説では、東遷説のみが、可能性が残るとの説です。徐福の日本への直接的な移住にも、懐疑的で、辰韓の新羅の国号が、「徐伐」「徐羅(那,耶)伐」である事から、徐福集団は、古朝鮮を経て、新羅に移住したと、考えています。
 後は、辰韓、新羅地域からの、列島への移住者集団の一波としての、列島移住は、有り得たとの考えです。

 直接、このスレとは無関係な話題ですが、韓国朝鮮語にお詳しい福島さんに、ご教示戴きたい事があります。
 それは、「海」を意味する韓国語で、上代日本語の「わた」に対応し、しばしば同源や借用が説かれる[pata」という言葉について、この語形が、現代韓国語なのか、それとも、もう少し時代が旧いのか、或いは、実際には,pataではなく、patarのような語形なのか?という事です。

 実は、私の日本神話スレで、海神について検討中に、海神「ワタツミ」が、本来の日本神話での海神ではなく、半島の韓族の海神だったのではないか?という可能性の検討が必要となり、「海」を意味する「わた」なる上代日本語が、韓国語からの借用語か否かを、決定する必要に、迫られています。
 中期朝鮮語の語形でも、より古い時代の語形でもないのであれば、逆に、韓国語の方が、日本語から借用した可能性もあります。
 ただ、琉球諸語の古語には、「海」を意味する語としての「わた」は、無いようです(『沖縄古語大辞典』)。
 神武天皇の母も、ワタツミの娘です。初代天皇の母系が、辰韓系の海神という事になるのか否か。
 宜しく、ご教示お願い申し上げます。

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/23 (Mon) 13:42:33

.
福島雅彦さんへ


│※当世奇妙さんと米田さんへは、著者謹呈致します。


本が届きました。ありがとうございます。

(土)に(当会の)講演会があります。
借りて来た著者の本をまだ読み終わっていません。
講演会が終わったら、この本を読もうと思っています。

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/23 (Mon) 09:22:03

(補足)

│私の考えでは、
│「卑彌呼(ひみこ)」は、「ひめみこ」だとすると、
│「一般名詞」だろうと考えます。

│「天照大神」は、「天照」という「職掌名」と、
│「大神」という「一般名詞」の合成だろうと考えます。

│記紀や先代旧事本紀では、「天照大神」は、
│特定の一人にしか使われていません。ですので、
│「天照大神」は、「人名(固有名詞)扱い」で良いと思います。


「ひめみこ」は、「一般名詞」で良いと思います。けれども
漢字で「卑弥呼(卑彌呼)」と表記される人物は、一人しかいません。
ですので、
「卑弥呼(卑彌乎)」は、「人名(固有名詞)扱い」で良いと思います。

「三国史記・新羅本記」の「卑彌乎」は、173年に登場しています。

ここからは、「逆転の発想」になります。
「卑彌乎」は、173年に(大人の女王として)生きているならば、
240年代の「卑弥呼」は、何なのか?

むかしの「征夷大将軍」は、「一代限り」だったらしいです。
これは、「一代貴族(wiki)」と似ています。
「その職(地位)は、世襲されない」、という意味が主流ですが、
私は、任命権者(女王・大王)が、たとえ代替わりしていても、
一度、任命された人物の「役職(地位)」は、死ぬまで保証される。

つまり、中国の役人が、「難升米」に聞きます。
「お前を任命した女王は誰かと。」
そうすると、「難升米」は答えます。
「(今は、代替わりをしていますが)女王「卑弥呼」です。」と。
もし、こんな感じだったとしたら、「難升米」の答えにウソはない。
そんなことを考えています。

「天照大神」は、(「ひるめ」の中継ぎとしての)ピンチヒッター。
「卑弥呼」は、独身なのに、同母弟と(偽装)夫婦の関係によって、
手研耳命が亡くなった後は、「皇太后」の立場で、倭国に君臨した。

ふたりとも、(歴史的には)例外的な「皇太后(女王)」でした。
例外的な人物だったからこそ、歴史に名前が残ったのだろうと思います。

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/22 (Sun) 22:24:35


※:下記の文章を、「系図」にしてみました。
_:系図は、今まで書いて来た系図を
_:見やすいように、再編集しました。
_:細かい処では、ミスがあるかもしれません。


│天照霊貴(あまてらすひるめむち)の太子(ひつぎのみこ)の
│正哉吾勝勝速日天押穂耳尊(あめのおしほみみ)は、高皇産霊尊の娘の
│萬幡豊秋津師姫栲幡千千姫命(たくはたちちひめのみこと)を妃とし、
│天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(にぎはやひ)が生まれた。
│天照大神と高皇産霊尊は共に生きておいでなので、天孫亦は皇孫と言う。
│天祖(あめのみおや)は天璽の十種の御宝を饒速日尊に授けられた。
│この尊は天神の御祖(みおや)の詔を受け天磐船(あめのいわふね)に
│乗って、河内の国の河上の哮(いかるが)の峯に天下られた


※:系図を作ってみると、先代旧事本紀の「ニギハヤヒ」という人物が、
_:記紀での「ニギハヤヒ」とは別人であることが分かりました。
_:つまり、記紀の編纂の中で、神代の時代の人物が別人(ニギハヤヒ)
_:の話(天の磐船)にすり替わっていることに気が付きました。
_:「先代旧事本紀」の記述には誤りや矛盾もありますが、記紀に比べて
_:おそらく、「先代旧事本紀」の方が、史実の原型に近いと思います。

※:「天孫降臨」の話(伝承)が、各地に残っています。どれが正しい
_:とかいうよりも、記紀が、伝承を改ざんしたために、混乱が起きた。
_:各地の「天孫降臨」の伝承は、そのほとんど(すべて)は正しい。
_:そう考えています。

**********
<「先代旧事本紀」より、「天祖」を集めてみました。>

◆◆ 巻第一 神代本紀・神代系紀・陰陽本紀 ◆◆(「天祖」は3回)

<神代系紀>

「天祖-天譲日天狭霧-国禅月国狭霧-尊」
(あめゆずるひあめさぎり-くにゆずるつきくにさぎりのみこと)

一代。共に生まれた天神(あまつかみ)
天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)。
[または天常立尊(あめのとこたちのみこと)と云う。]

可美葦牙彦舅尊(うましかあしかびひこじのみこと)

<陰陽本紀>

天祖(あまつみおや)は、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)の
二柱(ふたはしら)の尊に命じて、(云々。)

伊弉諾・伊弉冉の二人の尊は相談されて、ともに天に昇り還り報告した。
天祖は太占(ふとまに)をして告げられ
「先に女性が声をかけるのは良く無い。再び行くが良い。」
と仰られた。時日を占いにより定めて天下られた。


◆◆◆ 巻第五 天孫本紀 ◆◆◆(「天祖」は2回)

天照霊貴(あまてらすひるめむち)の太子(ひつぎのみこ)の
正哉吾勝勝速日天押穂耳尊
(まさやあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)は
高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の娘の萬幡豊秋津師姫栲幡千千姫命
(よろずはたとよあきつしひめたくはたちちひめのみこと)を妃とし、
天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊が生まれた。
天照大神と高皇産霊尊は共に生きておいでなので、天孫亦は皇孫と言う。
天祖(あめのみおや)は天璽(あめのしるし)の十種の御宝を
饒速日尊に授けられた。
この尊は天神の御祖(みおや)の詔を受け天磐船(あめのいわふね)に
乗って、河内の国の河上の哮(いかるが)の峯に天下られた。

この時、建夫都大神(たけるふつのおおかみ)の社を大倭の国の山邊の
郡の石上邑(いそかみのむら)に遷した。饒速日尊が天祖から授かり、
天より持ってきた天璽瑞宝も同じく収めて祭った。

◆◆◆ 巻第六 皇孫本紀 ◆◆◆(「天祖」は3回)

天祖(あめのみおや)は詔をし、天璽鏡剣を授けて諸神を陪へ
従えた事は天神本紀に書かれている。 


「昔、我が天神の高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)と大日霊尊
(おおひるめのみこと)はこの豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほの
くに)挙げて、我が天祖(あまつみおや)の彦火瓊瓊杵尊
(ひこほににぎのみこと)に授けられた。
天の戸を開き、雲の道を押し別けて先駆けを遣わし到達された。
この時は世は大昔に属し蒙昧な時代だった。その曚中を正しく養い、
この西の端の地域を治められた。代々の天皇は神であり聖であり、
慶びを積み暉を重ね、多くの年月を刻まれた。
天祖が天下られてより今に及び百七十九万二千四百七十年あまりで有る。

*****

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/22 (Sun) 21:45:36


レス、ありがとうございます。大矢野氏の主張については、
(徐福については、ここでは深入りしませんが、)

≪神武天皇即位と徐福来日はどちらが早いか≫
についても、疑問を持っています。(今回は、省略します。)

次は、福島さんの「卑彌呼(天照大神)考」です。


│「卑彌呼」は職掌名で固有名詞ではない。そして
│「天照大神」も固有名詞ではない。双方共、
│職掌名と謂う点では等号(=)ではある。


私の考えでは、
「卑彌呼(ひみこ)」は、「ひめみこ」だとすると、
「一般名詞」だろうと考えます。

「天照大神」は、「天照」という「職掌名」と、
「大神」という「一般名詞」の合成だろうと考えます。

記紀や先代旧事本紀では、「天照大神」は、
特定の一人にしか使われていません。ですので、
「天照大神」は、「人名(固有名詞)扱い」で良いと思います。

なお、「天照大神」は、「イザナキ(后はイザナミ)」の第二夫人。
また、「天照大神」は、「天神の居々登魂命(后は大日孁貴神)」の
第二夫人です。次期女王の「稚日女尊」が、若くして亡くなって、
孫娘も4歳くらいのため、単独で祭祀が出来ないため、(天を祭る)
祭祀権(女王の地位)を第二夫人の「天照大神」に委ねたようです。

「天押雲命」は、同母姉妹の「天津羽羽命(3.加耶女主毗可:70年生)」
を立てて、天孫降臨をしたようです。
「天津羽羽命(114年、45歳の時)」は、宇佐にいたようです。
その後、(時期は不明ですが、)畿内へ移動したようです。


日本書紀では、「天照大神」の子孫は、「天照大神を祭る/祠る」の
ような使い方をしています。

先代旧事本紀では、「大日孁貴神(おおひるめむち)」や
「稚日女尊(わかひるめむち)は、使われず、
「天照霊貴(あまてらすひるめむち)」を使った後は、女系として、
「天祖(あまつみおや)」「天祖(あめのみおや)」を
使っています。

ですので、「天を祭る祭祀権」を持つ人物(女性)は(職掌としては)
「天祖(あめのみおや)」を使っているように思います。

次の投稿では、自作の系図を紹介します。
(三国史記・紀記・先代旧事本紀などを参考に系図を作図しています。)

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/22 (Sun) 12:10:38

米田さん、コメントを賜り多謝 謝々!

>「記紀九州(第4号)」での
大矢野氏の主張についての批評


│日本の古代史を考えるうえで、
│歴史上最初に登場する人物は徐福である。

「歴史上最初に登場する人物は徐福である。」はたして、そうだろうか。
(少なくとも)私は、歴史上最初に登場する人物は、
「夫差」、または、その子「公子忌」が、BC473年に
日本にやって来た、と考えています。

※大矢野栄次先生の、あの件の真意は、恐らく冒頭に「漢籍には…」とか「文献には…」が省略されているのではないか、と推測します。

*的外れでしたらご容赦下さい。

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/21 (Sat) 10:16:45

「記紀九州(第4号)」での
大矢野氏の主張についての批評


│日本の古代史を考えるうえで、
│歴史上最初に登場する人物は徐福である。

「歴史上最初に登場する人物は徐福である。」はたして、そうだろうか。
(少なくとも)私は、歴史上最初に登場する人物は、
「夫差」、または、その子「公子忌」が、BC473年に
日本にやって来た、と考えています。

掲載図は、「古代豪族系図集覧」には載っていませんが、
ネットで見つけたものです。(人物の特定には、手こずっています。)
(今まで復元した系図とは、合わない部分が見られます。)
(この系図が、どこまで正しいかは、分かりませんが、)

「掖邪狗」は、「難升米」の兄弟ということなので、
「臣知人命」を考えています。

ちなみに、徐福がやってきた紀元前3世紀頃は、
「天御中主神」の時代だろうと考えています。
(神武天皇は、2世紀の人物と考えています。)

あやふやな系図を使って検証してよいのか、という疑問点はありますが、
「徐福」に比べると、(徐福と)同等か、徐福より「やや上」程度の
信頼性はあると思っています。学問の史料として使えるかどうかというと
多少は疑問は残りますが、稲作の普及をBC5世紀頃と考えると、
「夫差」の親子の移住は、それなりに信ぴょう性はあると思っています。

*****
商鞅(しょう-おう)
商鞅(紀元前390年 - 紀元前338年)は、中国戦国時代の
秦国の政治家・将軍・法家・兵家。
姓は姫、氏は公孫。名は鞅。
また、衛の公族系のために衛鞅(えいおう)ともいう。
なお商鞅とは、後に秦の商・於に封じられたため商君鞅という
意味の尊称である。法家思想を基に秦の国政改革を進め、
                                                                      
松野連                                                                   
                                                          
【松野氏】                                                    
呉王太伯の舎弟仲雍の後裔「夫差」は子「慶父忌」と共に筑紫に
来たり、肥後国菊池郡山門里に住する。           
西暦213年魏王となった曹操は、文王の子「叔振鐸」の後裔であり
遠祖は同じ。                               
西暦238年(曹操の孫明帝の治世)、倭の卑弥呼は魏に使者を送り
親魏倭王に封ぜられる。                          
西暦243年(斉王の治世)、倭の卑弥呼は再度魏に使者を送る。                                      
子孫筑前国怡土郡に居り評督となり、推古朝、筑紫国夜須郡松岟野に
住して松野連を称姓。                          
小早川秀秋の重臣松野主馬首正重は、徳川方への内応を諫めたが
聞き入れられず浪人となる。                         
「夫差」~「牛窓」の系譜には魏志倭人伝でお馴染みの
卑弥呼ほかの人名が見える。

PS:系図での「卑弥鹿文(ひみかや)」は「子持ち」として
__記載されています。ですので、「卑弥呼」とは別人物と考えます

Re: 著書紹介(宣伝) - 米田

2023/10/21 (Sat) 09:49:09

『邪馬台国・うきは市説』  
考察 うきは市の古代史
松下愛・福島雅彦・大矢野栄次 著

定価(本体1,400+税)
2023年9月30日  初版発行
発行所=株式会社五弦舎 
**********
著者について調べてみました。

大矢野栄次(おおやのえいじ)
1950 年 愛媛県生まれ
1974 年 中央大学経済学部卒業
1982 年 東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得
1982 年 佐賀大学経済学部講師、助教授
1994 年 久留米大学経済学部教授

**********
入門社会科学の方法 単行本(ソフトカバー) – 2022/6/15
大矢野 栄次 (著), 松下 愛 (著)
著者について
第1編と第4編は久留米大学講師松下愛先生が担当し、
第2編と第3編は久留米大学名誉教授の大矢野栄次先生が担当された。

**********


投稿図(紹介):「記紀九州(第4号)」より



次の投稿では、『邪馬台国・うきは市説』の前に、
「記紀九州(第4号)」での著者の主張を見ていきます。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/20 (Fri) 18:43:08

管理人さま、ご高配賜り多謝 謝々!

お言葉に甘えさせて頂きたく存じます。

ソロソロ、削除を考えていた所でした。

Re: 著書紹介(宣伝) - (管理人)

2023/10/19 (Thu) 22:07:29


│管理人さま、数日で削除しますのでご容赦下さい。


(その1)
・単に、本の紹介でしたら、スレ「FC2のロビー・談話室07」のほうに
_投稿していただけたら良かったのに、という思いはありました。

(その2)
・本の内容についての議論をして良ければ、
_(著者謹呈の話もあり、)スレ「著書紹介(宣伝)」を
_議論の場として、使ってもよいかな、と思っています。

(その3):このスレは、このまま残しませんか。
・結果として『邪馬台国・うきは市説』を議論(批評)する
_ことが多くなるかも知れませんが・・・。

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/18 (Wed) 21:28:32

※本日、藤井颯太八冠の特集TV番組を視聴した。

*[AI何するものぞ! !]の感を強くした。

・八冠目獲得のタイトル戦で、AIは、勝敗予想で「藤井!%対99%対戦相手」と予測したが…。藤井勝利におわった。

・それ以前のタイトル戦でも、同様予想が逆転している。

※即ち、AIは過去に存在した棋譜を網羅した予測しかできない、ということである。

*藤井八冠は、AIを超えている=誰も考えた事が無い手は想定外ということである。

・当世奇妙さんが、「邪馬臺國論」をAIに問いかけられたと思いますが、既存説の範疇を超えられなかった、と記憶しています。

※即ち、福島雅彦説はAIの認識の外に在る、と自負。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2023/10/18 (Wed) 20:25:07

福島さん
ありがとうございます!!
謝謝!

Re: 著書紹介(宣伝) 福島雅彦

2023/10/18 (Wed) 18:36:58

当世奇妙さん、お問い合わせ賜り多謝 謝々!

※当世奇妙さんと米田さんへは、著者謹呈致します。

Re: 著書紹介(宣伝) 当世奇妙

2023/10/17 (Tue) 18:54:02

福島さん著者割引はありませんか?

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